2024年の外壁リフォームのトレンドとリフォーム会社の選び方

ハウスメーカー

「そろそろ、外壁リフォームの時期。でも外壁塗装って150万ぐらいはかかるし、できるだけ安く、おしゃれにしてくれる外装リフォーム会社を選びたい。」というご意見も多いようです。

2024年の、外壁リフォームにおける最新トレンドと技術、理想の家に仕上げてくれる外壁リフォーム会社の選び方について詳しくまとめました。

2024年の外壁リフォームのトレンド

最近の外壁リフォームの傾向は、大まかに下記の4つが挙げられます。

  • 天然の素材感を生かしたカラーやモダンなデザイン
  • 断熱性や遮熱性を高める最新技術や塗料
  • 異なる色や素材を使ったアクセントウォール
  • 太陽光パネルや自動制御システムを統合するスマートホーム技術

最新の外壁トレンドカラーを一挙公開

それぞれのご家庭で、好みの色や環境、家の形状によって外壁の選択も変わってくるとは思いますが、色の特徴からイメージの違いをまとめました。

①アースカラー

自然と調和する淡い色合いが人気です。これには、クラシックレンガ調や優しいクレイカラー、柔らかなサンドカラー、などが含まれます。これらの色は、家に温かみと穏やかさをもたらします。天然素材の家を好む方に選ばれています。

②ダークカラー

グレー系やダークトーンの色合いが引き続き注目されています。ダークグレーやスレートグレー、ダークブラウンやチャコールなどが、エレガントで洗練された印象を与えます。特に都市部の住宅やモダンなデザインに適しています。

③淡い色合い

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ライトグレーやペールブルーなどの淡い色合いが、洗練された印象を与えつつも優しい雰囲気を醸し出します。今まで白や薄いベージュを選んでいた年配層の方も、最近では淡いながらも変化のある色を選ぶ方が増えているようです。

④モノクローム

ブラックとホワイトの組み合わせは、スタイリッシュでモダンな印象を演出します。すっきりとしたインテリアを好まれる方は性格的にも合うカラーといえます。雑草がなく、手入れが隅々にまで行き届いた家にピッタリです。

アクセントカラー

窓枠や玄関ドアにアクセントカラーを使うことで、デザイン性を高めることができます。家の外観が見慣れてマンネリ化している、好きな色を一度塗ってみたい という方はアクセントカラーを取り入れてみてはいかがでしょうか?戸建て住宅はマンションと違って共用部分がないため、すべてを自由に演出できることが強みです。

ツートーンカラー

異なる色を組み合わせたツートンカラーが2024年は特に人気で、「ホワイト×グレー」や「ブラウン×ベージュ」などが好まれています。ツートンカラーの色変更は工務店で可能ですので、いろいろなパターンのサンプルを出してもらって好みの色を見つけてください。

ベージュ

ベージュは、どんなデザインにも合わせやすく、落ち着いた温かみのある印象を与えるため、非常に人気があります。汚れが目立ちにくいという実用的な理由もあり、多くの人に選ばれています。さらにサイディングにすることで、外壁リフォームをする頻度も減るため、コスパ重視の方にも好まれています。

ホワイト

明るく清潔感のあるホワイトは、開放的な印象になります。他の色とも組み合わせやすく、インテリアと外壁で演出することで、さらにセンスのある家になることでしょう。ただし、汚れが目立ちやすいので、頻繁に清掃や外壁塗装をする必要があります。

グレー

グレーは明るめな印象かつ落ち着いた雰囲気の外観になります。汚れが目立ちにくく、耐久性も高いことから、近年人気が上昇しています。グレーのカラー+横板の壁はカントリーな雰囲気が出て人気です。

ブラウン

自然素材との相性が良く、落ち着いた雰囲気を演出するブラウンも人気です。ログハウスのような雰囲気を出したい方や素朴な印象で温かみのある家が好きな方に選ばれています。

ブラック

シックでモダンな印象を与えるブラックは、他の色と組み合わせることでさらに魅力的になります。夜の照明も工夫次第でとても雰囲気のよい空間を演出できます。ただし、汚れが目立ちやすい点には注意が必要です。

ネイビー

高級感と落ち着きを兼ね備えたネイビーは、個性的でありながらもハイセンスな外観を求める方に人気です。おしゃれな雰囲気は遠くから見ても印象が良く、緑にもよく合います。

アクセントウォールの導入 

アクセントウォールとは、主要または特定のエリアに設置する、異なる色や素材の壁材のことです。外壁のほかにも玄関やリビングルームの一部の壁に配置されることもあります。さまざまなデザインや素材のアクセントウォールは、住まいの個性を引き立てます。2024年も引き続き人気のあるデザイン手法です。

外壁リフォームの種類 

外壁リフォームには大まかに下記の5つの工事内容があります。

  • 塗装リフォーム : 清掃後 外壁の塗装を行うことで美しく蘇らせる。
  • サイディングリフォーム : サイディングを張り替えることで耐久性を高くする。
  • 外壁断熱リフォーム : 断熱材を追加し、冷暖房効率を改善する。
  • 外壁タイル張り替え : 老朽化したタイルを張り替えて耐久性を上げつつ外観を一新。
  • 外壁クラッディング : 木材や石材、金属などで外壁をリフォームしデザインを変更する。

最新の塗料技術 

  • シリコン系塗料 : 耐久性が高く、藻やカビの発生を抑える。
  • 遮熱系塗料 : 太陽光による室内温度の上昇を抑える。
  • フッ素系塗料 : 汚れが付きにくく、長期間美しさを維持。
  • 骨材系塗料 : 自然素材を生かした風合いと美観に優れる。
  • セルフクリーニング効果 : 汚れを雨水で洗い流す機能。

2024年の外壁塗装でおすすめの塗料について、以下のような製品が注目されています。

  • 日本ペイント「パーフェクトトップ」
  • 特徴 : 高い耐候性と低汚染性を兼ね備えた水性塗料。ラジカル制御技術により、15年以上の長寿命を実現し、雨で汚れが落ちる自浄作用も特徴的です。
  • 関西ペイント「アレスダイナミックTOP」
  • 特徴 : フッ素樹脂塗料に迫る性能を持つ水性塗料。ラジカル制御技術により高い耐候性を実現し、低汚染性や防カビ・防藻性能も優れています。
  • エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
  • 特徴 : 高耐候性と低汚染性が特徴のシリコン樹脂塗料。独自のラジカルコントロール技術で塗膜劣化を防ぎ、防カビ・防藻性能も備えています。
  • アステックペイント「リファイン1000Si-IR」
  • 特徴 : 超低汚染性と高耐候性が特徴の外壁用シリコン塗料。無機成分配合により、汚れが付きにくく、雨で簡単に流れ落ちる性質を持ちます。

これらの塗料は、それぞれ異なる特徴を持ち、耐久性や美観維持に優れているため、外壁塗装において人気があります。選択する際には、家の立地や環境、予算に応じて最適なものを選びましょう。

エコフレンドリーな素材や工法

2024年は、持続可能性と環境への配慮を重視したリフォームにおいてエコフレンドリーな考え方が重要な役割を果たしています。

より環境と人に優しい素材や工法で、健康的な住環境を作ることが目的です。エコフレンドリーな外壁リフォームとはどういうものなのか詳しく説明します。

  • 施工方法 : 環境に優しい技術が注目されている。
  • 再生可能な自然素材 : リサイクル可能な建材や再生木材を使用。廃材を再利用することで、森林資源の保護に貢献している。例えば、ノンホルムアルデヒド商品は、天然木に比べて強度があり、環境への負荷を軽減します。
  • 低VOC塗料 : 揮発性有機化合物(VOC)の排出を抑えた塗料が人気です。これにより、室内外の空気質を改善し、住環境への影響を最小限に抑えることができます。
  • 自然由来の塗料 : 植物由来のバイオマス素材を使用した塗料が採用されています。これらは環境に優しく、持続可能な選択肢として注目されています。
  • 断熱材 : 環境配慮型インシュレーション材が導入されており、エネルギー効率が良いため、一年中快適な居住温度を保ちつつ、冷暖房費の削減が期待できます。

スマートホーム技術と外壁リフォーム

スマートホームとは、住宅設備や家電をインターネットでつなぐことで、生活の質を向上させようとする取り組みです。IoT技術を用いて、エネルギー効率を高めたり、住宅の環境負荷を軽減したりします。2024年では、さらに外壁や屋根にスマートホームのエネルギーマネージメントシステムを組み込む動きが加速しています。それに伴い外壁リフォームをする住宅も今後増えていくことが予想されます。

外壁リフォームの最新技術

富士川建材工業の「リニューアル工法」では、優れた浸透性を有しながら旧塗膜下地への適正、または脆弱下地の補強に優れた効果を発揮、抜群の長期付着性・柔軟性を有し、下地の変形及び躯体の動きに対して追従し、仕上げ材への緩衝材の役目も果たします。

その他にも、新しい外壁リフォーム技術が続々と発表され、外壁リフォームの技術が向上していますので一部を紹介します。

  1. 環境に配慮した塗料と技術 : 光触媒塗料や遮熱塗料が注目されています。これらは、外壁の美観を維持しつつ、環境負荷の軽減やエネルギーコストの削減に貢献します。
  2. ドローンとAI技術の活用 : ドローンによる外壁調査やAI技術による塗装計画の提案が進んでいます。これにより、調査や施工の効率性が向上します。
  3. 高耐久性塗料 : 無機系やシリコン系の高耐久な塗料が増えており、次回の塗り替え時期を延ばすことが可能です。
  4. セルフクリーニング機能 : 最近の外壁材には、汚れを雨水で浮かせて落ちやすくするセルフクリーニング機能があります。これにより、美しい状態を長期間維持できます。

これらのトレンドと技術は、外壁リフォームによって住宅の美観だけでなく機能性も大幅に向上させることができます。最新技術とトレンドを取り入れることで、より快適で持続可能な住まい作りが実現します。

2024年の外壁塗装の費用相場

坪数ごとの費用相場

これらの費用は、塗装面積や使用する塗料、塗装方法によって異なります。また、地域や業者によっても価格が変動することがあります。

20坪約40~90万円
30坪約60~100万円
40坪約80~130万円
50坪約100~160万円
60坪約120~200万円
(出展:くらしのマーケット

外壁リフォームの費用を抑えるコツ

外壁塗装は高額な投資となるため、事前にしっかりと調査し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。外壁塗装の見積もりを依頼する際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

見積もりを依頼する時のコツ

  • 複数の業者に依頼 : ご自分の好みの建材や工法を受け付けている業者に見積もりを依頼することで、価格やサービス内容を把握しやすくなります。特定の業者に決めていない場合は、複数の見積もりを取ることで、サービスや価格を比較することが可能です。
  • 詳細な情報提供の請求 : 建物の素材や面積など、必要な情報を正確に提供してもらうことで、より正確な見積もりが得られます。
  • 火災保険や補助金を利用できるか確認 : 費用を抑えることができます。

見積書で確認すべきポイント

  • 塗料メーカー名と商品名 : 使用する塗料のメーカー名と商品名が明記されているか確認します。単に「シリコン塗料」とだけ記載されている場合は注意が必要です。
  • 塗料の使用缶数 : 塗料の使用缶数が詳細に記載されているか確認します。基準塗布量を守らないと、塗料本来の性能が発揮されません。
  • 塗装面積とその根拠 : 塗装面積が正しく算出されているか確認します。「坪数」で表記されている場合は注意が必要です。
  • 丁寧な診断 : 診断時に目分量で測定を行ったり、屋根を確認せずに診断を終える業者は避けましょう。
  • 診断結果を書面で報告する業者 : 診断結果を口頭で伝えるだけでなく、書面で報告してくれる業者を選びましょう。
  • 見積書の内容: 「一式」と表記されている項目については、何がどれだけ含まれているか事前に確認しましょう。

これらのポイントを押さえることで、適正な価格で信頼できる外壁塗装業者を選ぶことができます。

外壁塗装の費用を削減するための裏技

外壁塗装においては、リフォーム会社に確認することで、思わぬ節約になる裏技がありますのでいくつか紹介します。必ずしも依頼先のリフォーム会社が受け付けているわけではないので、前もって確認してみてください。

  • 在庫塗料や余った塗料を利用する: 業者が保管している在庫塗料や余った塗料を活用することで、材料費を抑えることができます。ただし、色の選択肢が限られる場合がありますが業者に確認してみましょう。
  • 施工範囲を削減する: 劣化が目立つ部分だけを塗装することで、全体の施工面積を減らし、費用を節約できます。こちらも対応できる業者かどうかを先に聞いておきましょう。
  • 近隣と一緒に外壁塗装をする: 近隣の家と同時に施工することで、足場代などのコストを分担し、全体の費用を削減できます。お隣さんにまず確認してみてください。
  • 業者のキャンペーンを活用する: 塗装業者が提供するキャンペーンや割引を利用することで、通常よりも安く施工できる場合があります。
  • 安い時期に施工する: 梅雨などの閑散期に施工を依頼すると、業者が割引価格で提供してくれることがあります。
  • 塗料のグレードを下げる: 耐久性が少し低い塗料を選ぶことで、初期費用を抑えることができます。ただし、この場合には次回のリフォーム時期についてあらかじめ聞いておきましょう。
  • 自分で施工できるところは自分でする: DIYでできる部分は自分で行うことで、人件費を削減できます。ただし、専門的な技術が必要な部分はプロに任せた方が良いでしょう。

これらの方法を組み合わせることで、外壁塗装の費用を効果的に削減することが可能です。

外壁リフォーム会社選びのチェックポイント

外壁塗装業者を選ぶ際のポイントと注意点について、以下のようにまとめました。

  • 許可・資格の確認 : 外壁塗装業者が「塗装技能士」や「建設業許可票」を持っているか確認することが重要です。これらの資格は、業者の信頼性を示す指標となります。
  • ホームページの内容 : 業者のホームページを確認し、施工実績や代表者のプロフィールがしっかりと記載されているかをチェックします。特に施工実績は、実際にその業者が手掛けた事例であることを確認することが大切です。
  • 保険や保証の充実度 : 業者が建築業者向けの保険に加入しているか、施工後のアフターフォローがしっかりしているかを確認します。これにより、万が一のトラブル時にも安心です。
  • 自社施工管理 : 自社で施工管理を行っている業者は、中間マージンが発生しにくく、指示が伝わりやすいという利点があります。

外壁塗装に適した季節

外壁塗装の施工開始に適した季節は、一般的に春と秋です。これらの季節は、気温や湿度が安定しており、塗料が乾燥しやすい環境を提供します。

  • : 春は気温が上昇し始め、湿度も適度であるため、塗料が均一に乾燥しやすいです。また、梅雨前の時期であるため、雨の影響を受けにくいという利点があります。
  • : 秋もまた、気温が穏やかで湿度が低く、塗料の乾燥に適した条件が整っています。特に台風シーズンを避けた時期は、安定した天候が期待できます。

これらの季節を選ぶことで、外壁塗装の仕上がりを良好に保ちつつ、施工期間中の天候リスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

2024年の外壁リフォームのトレンドは天然素材のもの、さまざまな素材やカラーパターン、最新技術を外壁や屋根に取り入れたものが流行しています。

次世代の技術を取り入れた外壁リフォームも続々と行われることが予想されますので、外壁リフォーム会社と相談しながら、今までよりも暮らしやすい外壁にリニューアルしてください。

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