いざ、注文住宅を建てよう!となっても、何から始めればいいのか全然わからない。という方も多いと思います。この記事では注文住宅を建てる方法についてメリット、デメリットも含めて一から順を追って説明します。
注文住宅で家を建てるメリット

1. カスタマイズの自由度が高い
上の画像を見てください。白いレンガ風の壁にくぼみがあることがわかると思います。これはニッチと呼ばれ、壁を数十センチくぼませることで、少し部屋を広く見せたり、雰囲気をよくする効果があります。
注文住宅の最大の魅力は、自分の好みやライフスタイルに合わせて設計できる点です。専任の建築デザイナーに依頼することも可能で、間取りや内装、設備などを細部まで個別に指定できるため、理想の住まいを実現することができます。「この壁に小窓やニッチをつけたい」 「キッチンをアイランド型にしたい」 などあらゆるカスタマイズが可能なので、家を建てている最中も楽しむことができます。

クレアのお家de遊びポイント
注文住宅は本当に自由度が高いので、やりたいことは何でも設計者に相談しましょう♪
あなたの趣味やインテリアのこだわりも遠慮せずに伝えて存分に遊んでね♬
2. 品質管理がしやすい

上の画像のように「最先端のお風呂やトイレのデザインにこだわりたい」「ガラスドアにするのが夢」 という方もいらっしゃると思います。
注文住宅では、使用する建材や工法を自分で選ぶことができます。また、工事の進捗状況を確認しやすく、品質に対する管理がしっかりと行えるため、安心して家を建てることができます。
主人が建築現場を見に行った時に指示した壁材でなかったことを発見し、もう一度やり直していただいたという事例がありました。一生住みたい家を建築するのですから、途中で間違えが見つかった場合はしっかりと指摘した方がよいでしょう。
私も家を建てている際、高身長の私には低すぎる窓が設置されていて、工事の途中で変更していただいた経験があります。後からでは大がかりになる変更ですし、一生の買い物なので納得して利用できるほうが良いと思い、即座に変更していただきました。大工さんにはその分お詫びをしましたが、今となってはその窓もよく利用していて、あの時思い切って変更して本当によかったと感じています。
3. 資産価値が高い

人にはそれぞれ好きな色やこだわりの素材があると思います。上の画像のように、青が好きだから思い切って群青色のタイルにしたいというこだわりも注文住宅であれば可能です。自分の想いを反映した独自のデザインや高品質な建材を使用することが多いため、一般的に資産価値が高くなります。将来的に売却を考えた際にも、魅力的な物件として評価されやすいです。
4. エネルギー効率が高い

私の家も上の画像のような薪ストーブを導入しています。冬場はTシャツでいられるほど、家全体が温かくなるのでおすすめです。
最新の断熱材やエネルギー効率の高い設備を導入することで、光熱費を抑えることができるため、環境にも優しい家づくりが可能です。
実際に、私の家では太陽光と薪ストーブ、深井戸を導入しているおかげで、毎年6月は水道光熱費は水道、ガス、電気合わせて+200円ほどです。マンションの時は床暖房を利用して、電気代だけでも3万円ほど、水道とガスも含めると毎月5万円の出費がなくなるので、その分を貯蓄に回しています♪
デメリット

1. コストが高い
上の画像では、壁紙ではなく、洞窟のような表現の石材パネルを取り付けています。
注文住宅は、自由度が高い分建設費用が高くなる傾向があります。特に、カスタマイズの度合いや使用する建材によっては、予算を大幅に超えることもあります。
私の場合は家にこだわりすぎた結果、庭に対する予算のことを考えておらず、結果、数年かけてガーデニングに取り組みました。時間をかけた分好きな樹木を植えたり、芝生を家族で貼ったりと手間はかかりましたが、今思うとそれも一つの思い出になったとは思いますが、資金の計画性はあるに越したことはないと実感しました。
2. 時間がかかる

結局のところ私の家は計画から引き渡しまで1年半かかりました。最近では大工さんなどの手配ができなくなってきたり、建材が入らなかったりと待たされるケースもあるようです。
注文住宅は、特に設計から完成までのプロセスが長いため、引っ越しまでに時間がかかります。土地の選定、設計、建設、各種手続きなど、多くのステップを経る必要があり、計画時間通りに進まないことを念頭においてスケジュールを組みましょう。
3. ストレスがかかる

主人は土間の床をフラットにするか、少し勾配をつけて水を流しやすくするか外構デザイナーともめてしまいました。結局デザイン性を重視してフラットにすることにしましたが、その分水が流れにくく、台風などの後は掃除は少し大変です。
注文住宅の場合は設計や建設の過程で、多くの決定を下さなければならないため、ストレスがかかることがあります。特に、建築に詳しくない場合、専門用語や技術的な問題に直面することもあり、不安や負担を感じることがあります。デベロッパーとの意見交換でも議論になることは想定内として進めていくとよいでしょう。
4. 専門知識が必要

理想の家を実現するためには、建築に関する基本的な知識が必要です。設計士や建築業者とのコミュニケーションを円滑に進めるためには、ある程度の理解が求められます。注文住宅を建てる前には多くの雑誌や書籍を購入して、下調べをしておくことをおすすめします。スーモ(SUMO)のフリーマガジンなども参考になります。
出来上がりが最後までわからない
ある程度外観についてはシミュレーション画像などでわかりますが、内装など最終的な形は引き渡しまでわからないため、思い通りにならない場合もあります。できるだけそのような事態に陥らないように、水回りなどの建材は実際に体感してから決めたり、壁紙の色味などはサンプルを取って確認しましょう。各建材の高さや電気のスイッチ、段差などもチェックすることを
注文住宅を建てる方法
1. 予算の設定

注文住宅を建てる最初のステップは、予算の設定です。自己資金と住宅ローンの融資額を考慮し、総予算を明確にします。予算には土地代、建築費用、諸費用、家具・家電の費用も含めることを忘れないようにしましょう。
1. 自己資金の確認と借入額の設定
住宅ローンを選ぶ際、まず自己資金を確認し、借入額を設定します。自己資金が多ければ、借入額を抑えられ、月々の返済負担も軽減されます。一般的には、購入価格の20%程度を自己資金とし、残りをローンで賄うことが推奨されています。
2. 返済期間の検討
返済期間は、住宅ローンの選び方に大きく影響します。短期間で返済する方が利息の総額は少なくなりますが、月々の返済額は高くなります。逆に、長期間で返済すると月々の返済額は低くなりますが、利息の総額は増えます。自分の収入と支出を考慮し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
3. 金利タイプの選択
住宅ローンには、固定金利型と変動金利型の2種類があります。
- 固定金利型:返済期間中の金利が一定で、毎月の返済額も変わりません。金利が上昇しても返済額は変わらないため、安定した返済が可能です。ただし、変動金利型に比べて金利が高めに設定されていることが多いです。
- 変動金利型:金利が市場金利に連動して変動します。低金利の時期にはメリットがありますが、金利が上昇すると返済額も増えるリスクがあります。金利の動向に注意しながら返済を進める必要があります。
4. 事前審査の申請
住宅ローンを選ぶ際には、複数の金融機関に事前審査を申請することが重要です。事前審査に通ることで、正式な申請前に借入可能額や金利条件を確認できます。事前審査を受けることで、自分に最適なローンを見つける手助けとなります。
5. 各種手数料の確認
住宅ローンには、手数料や諸費用がかかることがあります。例えば、融資手数料や保証料、火災保険料などです。これらの費用を含めた総返済額を比較し、どの金融機関が最も有利かを判断しましょう。
6. 特典やキャンペーンの活用
一部の金融機関では、特定の条件を満たすことで金利優遇や手数料の割引などの特典を提供しています。例えば、給与振込口座の指定やクレジットカードの利用などです。これらの特典を活用することで、さらに有利な条件でローンを利用できる場合があります。
7. 口コミや評判の確認
金融機関の口コミや評判を確認することも重要です。実際に利用した人の意見を参考にすることで、サービスの質や対応の迅速さなど、金利以外の要素も考慮できます。
2. 注文住宅を建てるための土地探しと不動産会社選び
次に、土地を選びます。希望する地域や学区、交通の便、周辺環境などを考慮して選びましょう。土地の形状や法規制も確認し、建てたい家に適した土地を見つけることが重要です。
最近では土地探しをするためのサイトやアプリも充実してきて便利になりました。気になる土地を見つけ
1. 土地選びのポイント

1.1. 立地条件
- 交通の便: 通勤や通学の利便性を考慮し、最寄り駅やバス停までの距離を確認します。
- 周辺環境: スーパーや病院、公園など生活に必要な施設が近くにあるかどうかをチェックします。
- 治安: 地域の治安状況も重要です。過去の犯罪発生件数や地域の防犯体制を調べましょう。
- 実家との距離:個人差はありますが、将来実家にお世話になることが多くなる場合や、介護のためには親元から離れると大変なことが増えると考えて、両家の親ともよく話し合うことが先決です。
1.2. 地形と地質
- 地形: 土地の形状や高低差を確認します。建物の配置や駐車場の確保に影響するためです。
- 地質: 地盤がしっかりしているかどうかを調査します。地盤改良が必要な場合、追加費用が発生することがあります。
- 土地名:昔からさんずいの地名がつく場所は水害に対して要注意と言われています。
1.3. 法的規制
- 用途地域: 土地の用途地域(住宅地、商業地、工業地など)を確認し、建築可能な建物の種類や高さ制限を理解します。
- 建ぺい率・容積率: 建ぺい率(建築面積の割合)や容積率(延べ床面積の割合)を確認し、希望する建物が建てられるかどうかをチェックします。
- 道路付け: 土地が公道に接しているかどうかも重要です。私道の場合、将来的なトラブルを避けるために権利関係を確認しましょう。
1.4. 日当たりと風通し

- 日当たり: 南向きの土地は日当たりが良く、冬でも暖かく過ごせます。
- 風通し: 風通しの良い土地は、夏でも涼しく快適です。周囲の建物の配置を確認し、風の通り道を確保できるかどうかを考慮しましょう。
2. 不動産仲介業者選びのポイント

2.1. 会社の信頼性と評判
- 口コミやレビュー: インターネットの口コミサイトやSNSで評判を確認します。
- 実績: 過去の取引実績や、仲介した土地の品質を調べます。長年の経験がある会社は信頼性が高いです。
2.2. コミュニケーション能力

- 対応の丁寧さ: 担当者が親切で丁寧な対応をしてくれるかどうかを確認します。
- 情報提供力: 質問に対して迅速かつ的確な情報を提供してくれるかどうかが重要です。
2.3. 透明性と誠実さ
- 契約内容の明確さ: 契約書の内容が明確で、不明瞭な点がないかを確認します。
- 手数料や費用の透明性: 仲介手数料やその他の費用が明確に提示されているかをチェックします。
2.4. ネットワークと紹介物件の質
- 紹介物件の質: 提案される物件が希望に合致しているかどうかを確認します。
- ネットワーク: 広範なネットワークを持っている会社は、より多くの選択肢を提供してくれます。
2.5. アフターサービス
- サポート体制: 契約後のアフターサービスが充実しているかを確認します。特にトラブルが発生した際の対応力は重要です。
私は三度家を新築した経験があります。
1度目は大都会の駅から遠い新築マンションの物件、2度目は地方都市の駅近新築マンションの物件、3度目は海が近い田舎の注文住宅戸建て物件を選択しました。ライフスタイルによって土地を変更するという選択肢は間違っていなかったと感じています。その場合は最初に売れやすい物件に住み、値段が高騰した時に売ると差益で次の家を思い通りに作る費用が捻出できます。しかし、その土地から離れる予定がない場合は最初からご自分が長年歴史を紡いでいけるような希望の家を作ることが理想です。
3. 建築会社の選定

建築会社を選ぶ際は、複数の会社に相談し、それぞれのプランや見積もりを比較しましょう。口コミや実績も確認し、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
注文住宅を建てる際、建設会社の選択は非常に重要です。信頼できる建設会社を選ぶことで、理想の住まいを実現し、安心してプロジェクトを進めることができます。
1. 実績と評判を確認する
まず、候補となる建設会社の実績を確認しましょう。これまでの施工例や完成した住宅の写真を見て、デザインや品質が自分の希望に合っているのかチェックしてみます。インターネットのレビューサイトや友人からの紹介などを参考にし、信頼できる会社かどうかを見る極
2. 資格や認定
建設会社が持っている資格や認定を確認することも建築です。例えば、一級士事務所や住宅保証機構の認定登録を受けられるかどうかなど、信頼性を確認できる情報をチェックしましょう。により、技術力と信頼
3. 相談の対応
初めて相談する際の対応も、建設会社選びの重要なポイントです。担当者が親身になって話してくれるか、こちらの希望や要望をきちんと理解しようとしているのか確認します。に対する回答が明確で分かりやすいかもチェックしましょう。コミュニケーションが契約に取れる会社を選ぶことが、プロジェクトの成功につながります。
4. 見積りと契約内容の透明
見積りを依頼した際、内容が明確で詳細に記載されているか確認します。 解消な項目や追加費用が多い場合は注意が必要です。 契約内容についても、しっかりと確認し、不明な点があります必ず質問しましょう。透明性の高い見積りと契約内容を提案してくれる会社を選ぶことが重要です。
5.アフターサービス
住宅は建てた後もメンテナンスが必要です。建設会社が提供するアフターサービスの内容を確認し、長期的なサポートが受けられるかどうかを確認しましょう。家づくりはなんとなくプロジェクトですので、信頼関係を築けるかどうかが成功の鍵となります。担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさを重視し、楽しいプロジェクトを進められる会社を選びましょう。
4. 設計プランの作成

建築会社と相談しながら、設計プランを作成します。家族のライフスタイルや将来の計画を考慮し、間取りやデザイン、設備を決定します。細部にわたる要望を伝え、納得のいくプランを作り上げましょう。
5. 契約の締結
設計プランと見積もりに納得したら、建築会社と契約を締結します。契約書には工期や費用、工事内容、アフターサービスなどが明記されているか確認してください。
6. 建築確認申請と許可
設計図面が完成したら、建築確認申請を行い、許可を取得します。これは法的に必要な手続きであり、建築基準法に適合しているかを確認するためのものです。
7. 工事の開始

建築確認許可が下りたら、いよいよ工事が始まります。地鎮祭を行う場合もあります。工事の進捗状況を定期的に確認し、疑問や不安があればすぐに建築会社に相談しましょう。
8. 中間検査と最終検査
工事中に中間検査が行われます。また、工事が完了したら最終検査を受け、建物が設計図通りに建てられているか、法規制を満たしているかを確認します。
9. 引き渡し
最終検査に合格したら、いよいよ引き渡しです。建物の状態を確認し、不具合がないかチェックしましょう。また、保証内容やアフターサービスについても再確認します。
10. 入居
全ての手続きが完了したら、新しい住まいに入居します。家具や家電の設置、新しい生活をスタートさせる準備を整えましょう。
クレア家では、土地がなかったため、住む前に先に中古の家付き土地を購入し、1年ほどかけて土地になじめるか試していき、その後リフォームと一緒に新築を建設しました。
土地あり、土地なしの場合それぞれのケースについて、詳しく見ていきましょう。
土地がある場合に家を建てる手順

すでに土地がある場合は、家づくりは具体的な設計や建築計画からスタートできます。ただ、大切なことはその土地に住みたいかをよく考え、環境が自分や家族に合っていると感じてから家づくりを始めるようにしましょう。家をずっと愛するためにも一番重要なポイントです。
1. 情報収集と計画

- どのような家を建てたいかのイメージを具体的にします。間取り、デザイン、広さ、必要な機能などを検討しましょう。
- 予算を明確にします。自己資金、住宅ローン借入額などを把握します。
- 建築会社や設計事務所の情報を集めます。施工事例や得意なデザイン、費用などを比較検討します。
2. 建築会社・設計事務所の選定
クレア家は家族がみなアレルギーを持っているので、より自然に近い形で家を建てたかったので、建材などにこだわって木の家を建てることにしました。その軸をもとに建設会社を決めたことはとても良かったと感じています。家族のこだわりをもとにしっかりと計画を立ててくれる建設会社を選ぶことをおすすめします。
3. プランニングと設計

- 選定した建築会社や設計事務所と具体的なプランを練り上げます。
- 間取り、内外装のデザイン、設備などを詳細に決定します。
- 敷地の特性を考慮した設計になっているかを確認します(日当たり、風通し、地盤など)。
4. 見積もりと契約
- 詳細な設計に基づいた見積もりを提示してもらいます。
- 内容を 確認し、納得がいけば工事請負契約を結びます。
5. 住宅ローンの申し込み (必要な場合)

- 事前に金融機関に相談し、借入可能額や金利などを確認しておくとスムーズです。
- 本審査に必要な書類を準備し、申し込みを行います。
6. 着工準備
- 近隣への挨拶を行います。
- 地鎮祭を行う場合があります。
- 建築確認申請などの必要な手続きを行います。
7. 工事
- 設計図に基づいて工事が進められます。
- 定期的に現場を確認し、進捗状況や品質を確認します。
8. 完成・引き渡し
- 竣工検査を行い、不備がないかを確認します。
- 鍵や保証書などを受け取り、引き渡しとなります。
9. アフターフォロー

引き渡し後も、定期的な点検やメンテナンスなどのサポートを受けられます。
土地がない場合に家を建てる手順

土地探しから始める場合は、家づくりは土地選びと並行して進むことになります。
1. 情報収集と計画

- どのような家に住みたいかのイメージを具体的にします(広さ、間取り、周辺環境など)。
- 予算を明確にします(土地購入費用と建築費用を合わせた総予算)。
- 希望するエリアや立地条件を検討します(通勤・通学、生活利便性、将来性など)。
2. 土地探し

- 不動産会社に相談し、希望条件に合う土地を探してもらいます。
- 実際に候補地を見学し、周辺環境や日当たり、地盤などを確認します。
- ハザードマップなども確認し、災害リスクについても考慮しましょう。
国土交通省指定の不動産流通機構が運営一般の人々もアクセスできる不動産情報提供サイト
レインズでは、不動産会社の過去取引を無料で閲覧できたり、保有不動産の売却価格相場や周辺地域の成約情報を調査することが可能です。
3. 土地の契約
- 購入したい土地が見つかったら、不動産売買契約を結びます。
- 重要事項説明を受け、契約内容をしっかり確認しましょう。
- 手付金を支払い、ローンの手続きを進めます。
4. 建築会社・設計事務所の選定
- 土地の特性(形状、広さ、法規制など)を考慮しながら、建築プランの提案を受けられる建築会社や設計事務所を探します。
- 土地探しと並行して情報収集を始めるのも有効です。
5. プランニングと設計

- 購入した土地に合わせた具体的なプランを練り上げます。
- 間取り、内外装のデザイン、設備などを詳細に決定します。
- 土地の法規制(建ぺい率、容積率、高さ制限など)を遵守した設計である必要があります。
6. 見積もりと契約
- 詳細な設計に基づいた見積もりを提示してもらいます。
- 内容を 確認し、納得がいけば工事請負契約を結びます。
7. 住宅ローンの申し込み
- 土地購入費用と建築費用を合わせた住宅ローンを申し込みます。
- 金融機関によっては、土地先行融資と建物融資を分けて行う場合があります。
8. 着工準備
- 近隣への挨拶を行います。
- 地鎮祭を行う場合があります。
- 建築確認申請などの必要な手続きを行います。
ご近所さんは以前からその土地に住んでいることもあり、何かの時に助けてくれる存在にもなります。失礼のないようにしっかりと礼儀をもって挨拶をしましょう。また地鎮祭は必ず行いましょう。宗教や目に見えないものを信じる、信じないは別としても土地に感謝をし、住まわせていただくという気持ちを持つことが大切です。
9. 工事

- 設計図に基づいて工事が進められます。
- 定期的に現場を確認し、進捗状況や品質を確認します。
クレア家では、中古住宅のほうのリフォーム中に断熱材が指示通りに貼られていないことに気づき、やりなおしてもらいました。定期的にチェックすることで、住まいの快適さに大きな違いが出るのでしっかりと現場確認は行うようにしましょう。
10. 完成・引き渡し

竣工検査を行い、不備がないかを確認します。 – 鍵や保証書などを受け取り、引き渡しとなります。
11. アフターフォロー

引き渡し後も、定期的な点検やメンテナンスなどのサポートを受けられます。
家を建てる際の「土地あり」「土地なし」費用や頭金の違い

マイホームを建てようとした時、すでに土地を持っている場合と、これから土地を購入する場合とでは、家づくりにかかる総費用や必要な頭金に大きな違いがあります。
「土地あり」と「土地なし」のケースごとに、どのような費用がかかるのか、頭金の目安はどれくらいかの違いを見ていくことにしましょう。
1. 総費用の違い
◆ 土地ありの場合の費用
- 建築費用(1,500万~3,000万円が相場)
- 付帯工事費用(地盤調査、上下水道の引き込み、外構工事など)
- 諸費用(登記費用、ローン手数料など)
▶ 目安:1,700万~3,500万円程度
土地代がかからない分、初期費用を抑えられるので、その分建材のグレードを上げたり建設に直接関係のない外構や庭木を充実させたりすることが可能となります。
◆ 土地なしの場合の費用
- 上記の建築費用などに加えて、土地購入費用(平均1,000万~3,000万円)
- 土地購入に関わる諸費用(仲介手数料、不動産取得税など)
▶ 目安:3,000万~6,000万円程度
エリアによって土地価格は大きく変動します。都市部では特に高額になる傾向があります。
2. 頭金の違い

住宅ローンを組む場合、金融機関によっては「頭金」が必要になることがあります。頭金とは、購入費用の一部を現金で支払うことで、ローン借入額を減らす役割があります。
以下では、クレア家のようなサラリーマン一般家庭の戸建て住宅を例として頭金の目安を算出しました。
◆ 土地ありの場合の頭金
- 建築費用の10〜20%が目安
▶ 例)建築費2,500万円なら、250万~500万円
土地が担保になることもあり、ローン審査が比較的スムーズに進むケースもあります。
◆ 土地なしの場合の頭金
- 土地代+建物代の10〜20%
▶ 例)土地1,500万円+建物2,500万円=4,000万円の場合、400万~800万円
購入費用が大きくなるため、頭金の負担も増えます。十分な資金計画が必要です。
4. それぞれのメリット・デメリット
状態 | メリット | デメリット |
---|---|---|
土地あり | ・初期費用を抑えられる・自由な設計がしやすい | ・土地の状態によっては造成費用がかかる |
土地なし | ・希望のエリアを選べる・整備された土地が多い | ・購入費用が高くなる・手続きが複雑になることも |
土地あり、土地なしでの建設期間は?
実家の土地に新たに戸建て住宅を建設する場合は土地探しの時間がかかりません。しかし、土地付き分譲住宅を購入する場合と土地を先に購入して注文住宅を建設する場合は周辺環境の調査に数か月はかかると思っておいたほうがよいでしょう。
いずれにしろ、新たに住宅を建設するのに最低1年くらいの期間が必要ですので時間配分が必要な方は前もって計画を立ててマイホーム作りに取り掛かりましょう。
クレア家は土地を探すためには、いろいろな場所に行ってみたので数年かけました。そののちまず土地を購入して1年くらいは通って土地を整備しながら周辺環境やご近所さんとのふれあいなどを経験したのち、1年かけて戸建ての注文住宅を建設しました。それまで2度新築マンションを購入して、一生住む家という思いで進めたので時間をかけて本当に良かったと思っています。
まとめ

注文住宅を建てるプロセスは複雑ですが、計画的に進めることで理想の住まいを手に入れることができます。予算の設定から入居まで、一つ一つのステップを大切にし、信頼できるパートナーと共に進めていくことが成功の鍵です。