犬のしつけで最も基本的かつ重要なコマンドのひとつが「待て」です。この記事では、犬の待てのコマンドを成功させる方法について、初心者の飼い主さんでも実践できるステップと、よくある失敗例、成功させるコツをわかりやすく解説します。
「待て」が必要な理由とは?
「待て」のコマンドは、愛犬の安全を守るために不可欠なスキルです。例えば以下のような場面で役立ちます。
- ドアを開けた瞬間に飛び出すのを防ぐ
- 他の犬や人とのトラブルを回避する
- ごはんの前に落ち着かせる
- 散歩中に危険なものに近づくのを止める
犬の「待て」コマンドを成功させる5つのステップ

ステップ1:短い時間から始める
まずは1〜2秒だけ「待て」させる練習から始めましょう。愛犬が可愛くて仕方ない気持ちはわかりますが、あくまで主従関係であることを意識し、強めの口調で「待て」と号令をかけ、成功したらすぐに「よし!」と言ってご褒美を与えます。犬が飽きないよう、最初は短時間・短距離から練習するのがコツです。だんだん慣れてきたら、待て~よし!までの間隔を伸ばしていくと効果的に練習することができます。
ステップ2:アイコンタクトを意識する
犬が飼い主の目を見るように促すことで、指示に集中しやすくなります。おやつを使って自然に視線を合わせる練習も有効です。
ステップ3:ハンドシグナルを使う

「待て」のコマンドには手のひらを犬の顔に向けるジェスチャーを使うと、視覚的に理解しやすくなります。言葉とジェスチャーをセットにして教えましょう。ここで重要なことは、ジェスチャーを徹底させることです。ある時は手を使ったり、またある時は手を使うことを忘れたりとあいまいなコマンドは避けましょう。
ステップ4:徐々に距離を取る
犬が短時間の「待て」を習得したら、飼い主が少しずつ離れても待てるように練習します。距離があると難易度が上がるため、慌てたり、できないからといってイライラしたりせず少しずつステップアップしていきましょう。
ステップ5:ご褒美は必ず与える

成功したらオーバーなくらい必ず褒めて、おやつを与えます。ポジティブな経験を重ねることで、「待て」が楽しいものとして定着します。
よくある失敗例と対処法
失敗例 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
犬がすぐに動いてしまう | 時間や距離が長すぎる | 短く戻して再練習 |
飼い主の指示を聞かない | 声が小さい/トーンが曖昧 | はっきりした声で指示する |
飽きて集中しない | 長時間の練習で疲れている | 1回5分程度に留め、休憩を |
犬の「待て」を上手に教えるためのポイントまとめ
- 練習は短時間・短距離から始める
- 声とジェスチャーを一致させる
- 成功体験を繰り返すことで定着させる
- 失敗しても怒らず、成功を褒める
- 練習環境を整える(静かな場所からスタート)
クレアの待て

クレアさんは食いしん坊。 そのため日ごろから
がっつかないように待て!を訓練されています。
テーブルの上にある食べ物は決して食べないこと!
「待て!」

「ママさん上手ですか? 私いけてますか?」
「はい!よくできました。 降りてフード食べようね^^」
「ううっ ご褒美に鰹節トッピングいいですか。。?」
よく質問で「しつけ方法はどうしたらいいのでしょうか?」
とお問い合わせいただくのですが、クレアは
もっぱら本を買ってしつけ方法を学びました。
4冊買いましたが一番使ったのはこの本でした。
トイ・プードル飼い方・しつけ・お手入れ
いろいろと読み比べて自分にあった本でしつけてみてください♪
ポイントはルールを決めたら必ず守らせましょう♬
クレア 待ての実践訓練
クレアの大好物「クレア~」

「んっ 何?」

「ミカン食べる?」
「食べる~ あ~んまたあれやるの?」
「待て~~~~~」

「よし」
一瞬で食べたクレアは
あまりのおいしさに涙ぐむのであった。「もうないの?」
飼い主のほうが今日はまあいいか^^という姿勢でしつけをすると
そこでもうできなくなってしまいます。
待て のコマンドをしたら、極限まで待ってもらうようにしましょう!

まとめ|犬の待ては一歩ずつの練習が大事

「犬の待てのしつけ」は、焦らず一歩ずつ教えることで、どんな犬でも習得可能です。愛犬との信頼関係を深めるためにも、毎日少しずつ継続して練習してみてください。保護犬の場合は元の飼い主から待てのしつけをされている場合がありますので、スムーズにできる場合があります。まだ保護犬を迎え入れたことがない方は下記の記事で探してみてください。