犬同士のけんかで噛みついて離れないときの対処法|安全に引き離す方法と予防策

ペットのしつけ

クレアママ実家の公園での出会い。
シーズーのマロンちゃんと初めてのけんかです。
仲の良いおともだちばかりってわけにはいきません。クレアもたまには歯をむいてしまいます。

犬同士のけんかで噛みついたまま離れないとき、どうすればいい?

愛犬同士や散歩中に出会った犬がけんかをして、どちらかが噛みついて離れない――そんな状況に直面すると、飼い主は慌ててしまいがちです。しかし、誤った対応は犬にも人間にも大きなリスクをもたらします。本記事では、犬同士のけんかで噛みついて離れないときの対処法をわかりやすく解説し、再発防止のためのしつけや予防策についても紹介します。

犬同士がけんかになる予兆と原因

犬のけんかには、明確な理由があります。以下は代表的な要因です。

  • 縄張り意識:自分のテリトリーに他の犬が入ってきたときに攻撃的になる。
  • 優位性の主張:「自分が上位だ」と示そうとする本能的行動。
  • 物や人への所有欲:おもちゃや飼い主への執着。
  • 恐怖や不安:防衛本能から先制攻撃することも。
  • 社会化不足:他の犬との接し方が分からず攻撃に出るケース。

犬がけんかで噛みついて離れない原因

犬がけんかで興奮して噛みついたまま離れないのには、いくつかの理由があります。

  • 本能的な防衛反応
  • 縄張り意識・支配欲
  • 恐怖やストレスによる過剰反応
  • 過去のトラウマや社会化不足

これらの原因を理解しておくことで、日頃の対策や予防にもつながります。


噛みついて離れないときの正しい対処法

1. 冷静になる

まず最も大切なのは、飼い主が冷静に行動することです。大声を出したり、手で引き離そうとするのはNG。犬の興奮をさらにあおり、ケガのリスクを高めます。

2. 首輪やリードを利用して距離を取る

リードを持っている場合は、犬同士の距離を広げるようにリードを静かに引っ張ることでテンションを緩和させることがあります。ただし、強く引くと逆効果になることもあるため慎重に行いましょう。

3. 水をかける

ペットボトルの水やホースの水をかけることで、一瞬のスキをつくって噛みつきを止めることができます。水に対して反射的に動きが止まる犬は多く、比較的安全な方法です。

4. 大きな音を出して気をそらす

缶を叩く、鍵束を落とすなどの突然の大きな音で驚かせる方法もあります。これは注意をそらすことで一時的に興奮を鎮め、引き離しやすくする効果があります。

5. 顔に洋服などを覆いかぶせて視界を遮る

興奮している犬をクールダウンさせるためには一切の視界を遮ることが効果的です。飼い主さんが怪我をしないように後頭部から顔に布をかぶせましょう。一瞬あごの力を抜いた時に相手の犬を素早く引き離してください。

6. お尻の穴に指か棒を突っ込む

特に大型犬の場合、噛みつくあごの力が強いので生理的な刺激が有効です。お尻の穴に指か棒を突っ込むことで一瞬ひるんだ時に噛まれている犬を引き離し、素早く安全な場所まで連れて行って下さい。

噛まれている犬のケアを最優先に

引き離した後は、すぐにけがの有無を確認し、必要に応じて動物病院へ連れていきましょう。出血や内出血がある場合は、圧迫止血などの応急処置を行います。


やってはいけないNG行動

  • 素手で犬の口をこじ開けようとする
  • 怒鳴る・叩くなどの暴力的な行動
  • 無理に引き離すことで飼い主自身が噛まれるリスクを増やすこと

これらは事態を悪化させるだけでなく、飼い主や犬に深刻なケガをもたらすことがあります。


犬のけんかを予防する方法

1. 社会化トレーニングを徹底する

他の犬と上手に関われるように、パピー期からの社会化を行いましょう。ドッグランやしつけ教室の活用も効果的です。

2. 犬のボディランゲージを学ぶ

犬が見せる「ストレスサインや警戒サイン」を飼い主が正しく理解することで、けんかが始まる前に介入できます。

3. 散歩中は距離感を大切に

リードの長さを調整し、他の犬との適切な距離を保つことが重要です。初対面の犬には無理に近づけないようにしましょう。


まとめ:落ち着いた対応と予防がカギ

犬同士のけんかで噛みついて離れないときは、冷静かつ安全に引き離す方法を知っておくことが何よりも大切です。また、けんかを未然に防ぐためには、日々のしつけ・観察・環境管理が不可欠です。愛犬と安全に暮らすために、正しい知識と対処法を身につけましょう。

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