
私は2軒の新築マンションに住んだのち、最後は田舎に庭付きの注文住宅を建てました。
やはり戸建ては自由度が高いですね!お庭で野菜も果物も育つので、スーパーで野菜を買うことが少なくなりました。
自宅のお庭でイチゴ狩りができるなんて素敵ですよね♪
イチゴ(苺)は家庭菜園で人気のある野菜です。でも、実はハウスがなくてもたくさんできて味も濃くておいしいんです。我が家では毎年ジップロックのLサイズに4つ分くらいのイチゴを収穫します。
しかし、家庭で栽培する時は苗の選び方にもポイントがあります。露地栽培に適した品種がありますので詳しく見ていきましょう。我が家直伝のイチゴの育て方についても詳しく解説します。
いちごの基礎知識

- 日本のいちごの品種数は約300種と非常に多く、世界全体の品種の約半分以上が日本のものとも言われています。
- いちごの旬は12月から5月頃で、特に1月から3月が最盛期です。
- いちごは正式にはバラ科の多年草で、一般的に果物として扱われますが、植物学的には野菜に分類されることもあります。
一般的に、秋に苗を植え付けます。
一季なりと四季なりの品種があり、一季なりでは5月~6月が収穫時期になります。
四季なりいちごは秋に植えると5~10月、春に植えると7~10月収穫なのですが、実が硬くなったり、赤くならずに枯れる場合もあるので、初心者さんには一季なりの品種がオススメです。
いちごの主な種類一覧表
主要品種
品種名 | 主な産地 | 特徴 | 収穫時期 |
---|---|---|---|
あまおう | 福岡県 | 「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字から命名。大粒で酸味が少なく甘みが強い。福岡県でしか栽培されない希少品種だったが、2025年1月より他県でも栽培可能に。 | 12月〜5月 |
とちおとめ | 栃木県 | 国産いちごの代表品種で生産量日本一。甘みと酸味のバランスが良い。 | 12月〜5月 |
紅ほっぺ | 静岡県 | やや縦長の形状で、中心まで赤い果肉が特徴。甘みと酸味のバランスが良く、いちご本来の甘酸っぱさとコクがある。 | 1月〜5月 |
章姫(あきひめ) | 静岡県 | 縦長の円錐形が特徴的。甘みが強く酸味は少なめで、果肉もやわらかめ。口当たりが良い。 | 12月〜5月 |
やよいひめ | 群馬県 | 酸味と甘みのバランスが良く、安定した味わいが特徴。 | 12月〜5月 |
あすかルビー | 奈良県 | 光沢のある濃い赤色が特徴。甘みが強い品種。 | 12月〜5月 |
あまりん | 埼玉県 | 甘みが強く酸味が控えめで、果実が柔らかい。名前の通り甘みが特徴。 | 12月〜5月 |
さがほのか | 佐賀県 | 甘みが強く、酸味が少ない。形の整った美しい果実が特徴。 | 12月〜5月 |
いちごさん | 佐賀県 | 品種名は「佐賀i9号」。大きめの円すい形で、果皮は光沢のある赤、果肉も赤い。佐賀県のみで栽培されるブランドいちご。 | 12月〜5月 |
スカイベリー | 栃木県 | 特大サイズで艶のある美しい円すい形が特徴。栃木県オリジナル品種。 | 12月〜5月 |
特徴的な品種
品種名 | 主な産地 | 特徴 | 収穫時期 |
---|---|---|---|
かおり野 | 三重県 | 優れた香りが最大の特徴。糖度は13〜14度程度で、一般的ないちごと比べて高め。 | 12月〜5月 |
ふさのか | 千葉県 | さわやかな桃の香りが特徴。糖度が高く酸味が少ない。非常に人気が高い品種。 | 12月〜5月 |
真紅の美鈴 | 千葉県 | 果皮だけでなく果肉まで黒みを帯びるほどの濃紅色が特徴。限られた地域でしか栽培されていない。 | 12月〜5月 |
もういっこ | 宮城県 | 宮城県のオリジナル品種。糖度が高く酸味が少ない。 | 12月〜5月 |
淡雪 | 複数県 | 白いいちごの代表品種。見た目に反して甘く、酸味が少ない。 | 12月〜3月 |
きらぴ香 | 長崎県 | 光沢のある鮮やかな赤色と、芳醇な香りが特徴。 | 12月〜5月 |
女峰(にょほう) | 香川県 | かつての代表品種。しっかりとした酸味と甘みを持つ。 | 12月〜5月 |
ゆめのか | 愛知県 | 艶やかな赤色と優れた香りが特徴。やや大粒で甘みが強い。 | 12月〜5月 |
ゆうべに | 熊本県 | 濃い紅色と甘みが特徴。熊本県オリジナル品種。 | 12月〜5月 |
恋みのり | 三重県 | 糖度が高く、甘みと香りに優れている。 | 12月〜5月 |
白いちご品種
品種名 | 主な産地 | 特徴 | 収穫時期 |
---|---|---|---|
淡雪 | 複数県 | 白いいちごの代表品種。見た目に反して甘く、酸味が少ない。 | 12月〜3月 |
真珠姫 | 佐賀県 | 白いいちごで、上品な甘さと柔らかい食感が特徴。 | 12月〜3月 |
パールホワイト | 福岡県 | 白い実と上品な甘さが特徴。希少品種で高級果実として扱われる。 | 12月〜3月 |
天使の実 | 佐賀県 | 大玉の白いいちご。上品な甘さと柔らかい食感。 | 12月〜3月 |
ミルキーベリー | 栃木県 | 栃木県で育成された白いいちご。甘みが強い。 | 12月〜3月 |
いちごの品種は多数存在します。品種名を農林水産省のデータベースに入力することでイチゴの品種を詳しく知ることが可能です。
美味しいいちごの見分け方

- ヘタが反り返って首の部分がくびれている
- 果実の全体色が深紅でハリとツヤがある
- いちご特有の甘い香りがする
- ヘタがピンとしていて種のツブツブがくっきりしている
いちご栽培の土作り
土作りは重要なステップで、イチゴは水はけの良い土壌を好みます。約60cm幅、高さ15cmの畝を立て、十分な堆肥と石灰を施して土を準備します。
土壌の酸度はpH5.5〜6.5が理想です。イチゴ専用の土や肥料も売っていますので活用するとよいでしょう。
苗の準備

イチゴの苗は10月頃に市販されており、収穫後は子株(シュート)を育てて次の年の苗にすることができます。
葉がしっかりしていて、クラウンが太く根が健康であることが挙げられます。
また、頂いたイチゴを1個取っておき、イチゴの種を苗床に植えて苗を増やすこともできます。
その場合は1年目にすべての苗を植えてみて、実の付きが良い苗の子株(三郎)を苗床に取って増やしていくことができます。
植え付け

植え付けは30〜40cm間隔で行い、クラウン部分が土に埋まらないように注意しましょう。植え付け後は根がしっかり張るように水を大量に与えます。いちごは水が大好きなのでたっぷりあげてください。
冬の管理作業
冬にはイチゴの株は休眠しますが、寒さから身を守るために古い葉は取り除き、病害虫の発生を防ぎます。そして、大事なポイントは花芽が形成される時期に、早咲きの花は実がならないので摘み取らなければならないことです。これを怠るとなかなか実がつかなくなります。
冬から春にかけて、追肥を施し、マルチを張ることで地温を上げて花芽の成長を促します。マルチングには雑草対策や病気の予防効果もあります。
いちごをハウスで本格的に育てたいと思う方もいると思います。しかし、ビニールハウスを建てるためには1,000万円の資金が必要ですので、ビニールハウスを建てたい場合は3万円ほどの小さなサイズのものが売っています。ハウスがお家の庭にあると温室体験ができて楽しいですよ♪
収穫

開花から30〜40日で実が成熟します。熟したサインとしてヘタの反り返りをチェックし、果梗を爪で摘み取ります。この時あまり強い日差しを浴びせると赤い実の表面が硬くなり、触感が悪くなりますので注意しましょう。我が家では少し硬くなったいちごはジャムを作って対応しています。
注意点

イチゴは連作障害が起こりやすいので、同じ場所での栽培を避け、異なる種類の野菜を交互に植えることが理想です。また、鳥害対策としてネットをかけるのも効果的です。
これらのポイントを抑えて、イチゴの露地栽培を楽しんでください。詳しい栽培方法については、農家からの指南が役立ちます。
いちごをお庭で育てる際の注意点
家庭菜園でいちごを露地栽培する場合、いくつかのポイントに注意することで、甘くて美味しいいちごを育てやすくなります。以下に主な注意点をまとめました:
🌱1. 栽培時期
- 植え付け時期:秋(9月下旬〜10月中旬)がベスト
- 春植えも可能だが、秋植えの方が収穫量が多い
- 収穫時期:翌年の春(4月〜6月)
☀️2. 日当たりと風通し
- いちごは日当たりの良い場所を好む。1日6時間以上の直射日光が理想。
- 風通しが悪いと病気が発生しやすくなるので、通気性の確保が必要。
🌿3. 土づくり
- 水はけの良い土壌が大切。水が溜まりやすいと根腐れの原因に。
- 酸性に弱いので、植え付け前に苦土石灰を混ぜてpH調整(pH6〜6.5が理想)。
- 堆肥や腐葉土を混ぜて栄養を補給。
💧4. 水やり
- 過湿を避け、乾燥しすぎないように調整。
- 朝に水やりするのがベスト。夜に与えると病気になりやすい。
🍓5. マルチング
- 黒マルチやワラを株元に敷く理由は
- 雑草防止
- 地温の安定
- 果実が地面に触れて腐るのを防ぐ
- 病気の予防
🐛6. 病害虫対策
- 灰色かび病、うどんこ病、ナメクジ、アブラムシなどが出やすい。
- 定期的に葉の裏などを観察。
- 病気の葉や実は早めに除去。
✂️7. ランナーの管理
- 子株を育てる場合はランナーを使って増やせる。
- 実を大きくしたいときは、ランナーは早めに切るのがおすすめ。
8. 追肥
- 花が咲き始めたら追肥(液体肥料や化成肥料)を少量ずつ与える。与えすぎると葉ばかりになる。
イチゴを露地栽培する際の一番の注意点として、害虫対策や鳥害対策です。
まず、害虫としてはアブラムシやナメクジが挙げられます。アブラムシは多くの植物に害を及ぼすため、早期に駆除することが求められます。特に黄色い粘着テープを使用すると、アブラムシを捕まえる効果があります。また、ナメクジについては、熱湯をかけて駆除する方法や、ナメクジを引き寄せる誘引剤を用いることが有効です。
家の中に虫が入らないようにする方法についても書きました↓↓↓
次に、鳥害も無視できません。実が赤く色づき始めると、特にカラスなどの鳥が攻撃してくるため、畝全体を防鳥ネットで覆うことが推奨されます。ネットを使用する際には、訪花昆虫が出入りできるようなメッシュサイズのものを選ぶことが大切です。
これらの対策を適切に講じることで、より良い収穫が期待できます。また、イチゴの糖度を上げるための方法として、十分な日照を確保し、ランナー摘みやわき芽かきをしっかり行うことが挙げられます。
糖蜜や肥料を入れることにより、果実への養分集中が図れ、甘くて美味しいイチゴを自宅で楽しむことができます。
愛情たっぷりに育てたイチゴは香り豊かで芳醇な味わいです。お家でいちご狩り遊びにチャレンジしてみてくださいね♪