屋根工事を近くの屋根やさんに頼んだら安くてよかった話

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「わっ!屋根から雨漏り。いったいどこに頼めば一番いいの?」

とあわてて建築してもらった工務店に連絡してもすぐに対応してくれない場合は自分で探すしかありません。

家から近い業者を選ぶことで、安く仕上がったり、今後も何か問題が発生した際に迅速に対応してもらえる利点があります。この記事では屋根工事でお得な業者を選ぶ方法や屋根工事の流れについて解説します。

近くの屋根やさんでいいのかな?

いざ、家の大事な箇所の一つでもある屋根の工事を頼むとなると、近所の屋根屋さんで大丈夫かなと思うかもしれません。しかし、住んでいる地域の気候などにより地元の屋根工事業者のほうが住んでいる地域の屋根事情に詳しい場合もあります。特に、一から建てた注文住宅ではなく、中古物件を購入してリフォームした場合などは、地元一筋で長年請け負っている職人さんがいる工務店のほうが安心できるでしょう。

地元の屋根工事業者の具体的な選び方

地元の屋根工事業者を選ぶときのポイントは下記になります。

 地域密着型の業者を選ぶ : 迅速な対応が可能かつ、地域特性に合った施工が期待できます。

 企業情報をサイトで確認 : webサイトを作成しているか、またそのサイトに住所や電話番号が明確に記載されているか確認します。サイトがなかったとしてもSNSやまとめサイトなどに記載があるかで確認するとよいでしょう。悪質なサイトは所在地を明かさない企業もありますので、

 施工事例の確認 : webサイトや見積もり時などで過去の施工事例を画像で確認します。単に塗装だけを請け負っている会社もありますので、屋根修理をしっかりと行える業者であるかをしっかり質問してください。

④ 保有資格の確認 : 一級建築士、二級建築士などの国家資格を持っている業者かどうかを確認してください。そのような業者であれば現地調査を丁寧に行い、写真付きで屋根の状態がどうなっているのかを専門的な知識をもって説明してくれます。

地元の屋根工事業者の口コミを見る方法

私が屋根やさんを探すときに口コミを確認する方法について紹介します。

  • Googleで検索: 「業者名+評価」「業者名 + 評判」「業者名 + 口コミ」などで検索すると、Googleの企業情報欄やGoogleマップ、各レビューサイトに掲載された口コミを確認できます。
  • くらしのマーケットで検索:くらしのマーケットは、リフォーム会社などの料金や相場、口コミを比較しながら業者を選ぶことができます。中小企業でも参加している会社が多数ありますのでおすすめです。実際に利用した人のリアルな意見を参考にできます。
  • オリコンランキング : オリコンの顧客満足度ランキングを利用して、リフォーム業者の評価を確認することも可能です。中立的な視点で評価されているため、信頼性があります。
  • ヌリカエで確認: ヌリカエは、外壁塗装や屋根塗装の専門サイトです。利用者の感想や実際にかかった費用など、多くの情報を無料で確認できます。専門的な内容の情報が得られるため、屋根業者選びに役立ちます。

地元の屋根やさんと全国的なチェーン業者ではどう違うの?

地元の屋根工事業者と全国的なチェーン業者をコスト面、品質、アフターサービスの項目で比較しました。

比較項目地元の屋根やさん全国チェーン業者
コスト中間マージンが少なく、直接的な工事費用が抑えられるので安め仕入れコストを削減できるものの下請け業者を利用するため中間マージンが発生
品質地域の環境や特性に精通しており、地元に適した施工が可能全国で基準が統一されているため一定の品質が保証される
アフターサービス地元の顧客を大切にし、迅速な対応や柔軟なアフターサービスがあることが多い全国チェーン業者は長期保証を提供しますが、対応が遅い場合がある

総じて、地元業者はコスト面でのメリットと地域特性に基づいた高品質なサービスを提供できる一方で、全国チェーン業者は信頼性や保証面での安心感を提供します。選択は、個々のニーズや予算に応じて行うことが重要です。

そもそも屋根工事とは?

屋根工事は、建物の屋根を修理、改修、または交換するための重要な作業です。以下に、屋根工事の種類、使用される材料、最近のトレンド、メンテナンスのポイントについて詳しく説明します。

屋根工事の種類

  1. 葺き替え工事: 既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材に取り替える方法です。耐久性が高く、新築同様の見た目になりますが、費用が高くなる傾向があります。
  2. カバー工法: 既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法です。廃材が少なく、施工期間が短いですが、屋根が重くなるため耐震性の確認が必要です。
  3. 塗装工事: 屋根材に塗料を塗ることで保護する方法です。比較的安価で、遮熱効果を持つ塗料も使用可能ですが、劣化が進んでいる場合は適用できないことがあります。

参考:街の屋根やさん

屋根工事の流れ

  1. 現状評価と診断: 専門業者による詳細な点検が行われます。
  2. 材料選定: 気候や建物の構造に応じて最適な屋根材を選びます。
  3. 足場の設置: 安全性を確保するために足場を設置します。
  4. 古い屋根材の撤去: 既存の屋根材を丁寧に取り外します。
  5. 防水シートの施工: 雨水の侵入を防ぐための防水シートを設置します。
  6. 新しい屋根材の設置: 新しい屋根材を順序良く配置し、適切に固定します。
  7. 仕上げ作業と最終確認: 全体の検査を行い、不備があれば修正します。  

参考:街の屋根やさん

屋根工事の種類と費用相場

  • 塗装工事: 屋根材に塗料を塗布して保護する工事です。費用は約40万円から80万円が相場です。塗料の種類によって価格が変動し、シリコン塗料やフッ素塗料がよく使われます。
  • カバー工法(重ね葺き): 既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法です。費用は約100万円から160万円が相場です。この方法は古い屋根材を撤去しないため、廃材処理費用がかからず、工期も短縮されます。
  • 葺き替え工事: 既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工事です。費用は約150万円から200万円が相場です。下地の補修も含まれるため、最も高額な工事となります。

参考:価格コム

屋根材の種類と特徴

スレート瓦(化粧スレート)

  • 特徴: セメントと繊維素材を薄い板に加工した屋根材。
  • メリット: 軽量で施工が容易。価格が安く、デザインが豊富。
  • デメリット: 耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要。

アスファルトシングル

  • 特徴: ガラス質の繊維をアスファルトでコーティングした上に小石を塗布している屋根材。
  • メリット: 軽くて耐震性が高く割れにくいしさびない。防音性にも優れている。
  • デメリット:軽いので飛ばされやすく、小石が落ちてきやすい。苔も生える。

参考 https://machiyane-miyazaki.com/column/asphalt-single-slate.html

金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

  • 特徴: アルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキされた薄い鉄板。
  • メリット: 軽量で耐震性が高く、防水性・防火性に優れる。
  • デメリット: 断熱性・遮音性が低い。

陶器瓦(粘土瓦、和瓦)

  • 特徴: アスファルトで表面をコーティングされたシート状の屋根材。
  • メリット: 防水性・防音性が高く、価格が安め。
  • デメリット: 強風で剥がれることがある。

参考:https://yanekabeya.com/yanezai/

https://www.nuri-kae.jp/column/part/exterior_roof/articles/137

これらの情報を基に、自宅に最適な屋根工事を計画することが重要です。

選び方のポイント

  1. 耐久性とメンテナンス
    • 長期間使用する場合は耐久性の高い粘土瓦やガルバリウム鋼板がおすすめです。ただし、粘土瓦はかなり荷重がかかります。日本家屋の中古などの場合は建物の構造を考慮する必要がありませんが、最近の建物の場合には注意が必要です。
  2. コストパフォーマンス
    • 初期費用と抑えたい場合はスレートやアスファルトシングルは初期費用が安いのでおすすめです。しかし、台風などで飛ばされる恐れもあり、メンテナンスコストがかかる可能性があることを考慮して普段から貯金しておくことをおすすめします。
  3. デザインと地域特性
    • 地域の気候や建物のスタイルに合わせたデザイン選びも重要です。例えば、伝統的な日本家屋には粘土瓦がよく合います。お友達の家は京都にあり、周囲の家が瓦だったこともあり、和瓦がしっくりくるということで選択したそうです。景観を重視する心遣いってすてきですね!

クレア直伝!地元の屋根やさんで工事費用を抑えた方法

地元の屋根やさんで、屋根工事の費用を抑えるためにクレアが実行した方法を以下にまとめます。

複数の見積もりを比較して価格表を作る

複数の業者から見積もりを取得し、価格やサービス内容を比較しました。地元ならではで業者によって料金にかなりのばらつきがあるため、行ってほしい工事内容が安い業者を選ぶため一覧表にして比較しました。

地元に住む人に聞いて屋根やさんを選ぶ

なんといっても地元の声が一番!ご近所で屋根工事をした方数名に「よかった」という屋根やさんを教えてもらいました。ポイントはどういうところが良くて、どんなところがいまいちだったのかを教えてもらったことです。教えてもらえるのであればかかった費用などをリサーチするのも役立ちます。

補助金や助成金の活用

クレア家では太陽光に関する助成金を申請して受け取りました。省エネや防災目的などのリフォームであれば自治体の補助金制度を利用することができる場合もあります。地元によって受け付けてもらえる補助金や助成金が異なりますので、お近くの行政機関に相談してみてください。

火災保険の利用

自然災害や地震などの場合、火災保険や地震保険で修理費用をカバーできる場合があります。クレア家では台風での被害で火災保険の適用とないました。家の全体画像、故障した箇所の画像と見積書と申請書で修理費用が入金されました。

火災保険や地震保険に入っている方は、契約内容を確認し、適用範囲を把握しておきましょう。

工事時期の選定

繁忙期を避けて閑散期に工事を依頼することで、割引を受けられる場合があります。一般的に春や秋は繁忙期ですが、冬や夏は閑散期となります。クレア家では夏は暑すぎるので冬でも比較的暖かい時期にお願いしました。

これらの方法を活用して、屋根工事の費用を効果的に抑えることができます。

リフォーム業者の選び方についてはこちら

まとめ

最近の屋根工事の傾向では、軽いのに丈夫な新素材を利用したり、環境のことを考えたエコ対応の屋根リフォームを取り入れたりと、屋根工事にも変革が訪れているようです。屋根工事は単なる建築作業ではなく、安全性や耐久性、美観など多くの要素が絡み合った複雑なプロセスなので、地元の屋根やさんに相談する場合は、ご自分が行ってほしい屋根工事に関してイメージや素材、工法などをお伝えして、納得のいく屋根工事をしていただいてください。

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