問題行動のあるマロンを譲り受けたマロンママさんに
特別インタビュ=~
里親募集だと無償でわんこがもらえるじゃない。
と安易に考えて譲り受けたはいいけれど思ったより
大変でまた捨てることに。
そういう話を何度も聞きますが、今回はゴールデン3匹と
20年近くをともに過ごしたわんこベテランママさんに
トイプードルマロンくんを保健所から譲り受けられて
今までとこれからをお聞きしました。
里親になることとはどういうことかしっかり学べると思いますので
要チェック!!です♪
マロンママさんこんにちは~~
こんにちは♪
本日はよろしくお願いします。早速ではありますがマロンくんがママさんの
お家に来るまでの経緯を教えてください♪
はい。この超ハイパーテンションの持ち主、マロンは
ちょうど2年前の6月4日に我が家の家族になりました。
その日を1才のお誕生日とし
(本当はもう少し月齢が若いかもしれません。実際、大きくなりました。)
我が家の家族全員の新しい生活が始まりまた。
マロンは道に置き去りにされたのを見ていた方にすぐに保護され、
保健所での預かりとなりました。
こちらの保健所でも2週間保護期間があり
その間ホームページで写真付きで紹介されます。
私もその保健所のホームページでマロンと出会いました。
譲り受けを希望したところ、飼い主が見つからない場合は
2週間後という事で了承頂きました。
そうなんですね♪トラブルを避けるために譲り受け拒否を
する保健所もある中で良心的に対応してくださったのですね
そうなんです。マロンの命がつながった瞬間でもありました。
その後マロン君はどのような行動をとりましたか?
マロンがうちにきて三日間は
バリケンの中で座ったままでうとうとして、
横になる事はありませんでした。
実は我が家には16才のゴールデンのお爺ちゃんワンがおります。
その彼にバリケンの中から狂ったように吠え
新しい環境への戸惑いは相当のものだったようです。
フリーにできる時間も少しづつで、
興奮を押さえるまで長い時間を要しました。
マーキングを始め異物を食べる事や来客に吠える事、
ハウスブレーカーなど問題行動と称されることは一通りご披露しました。
前の家族と離れ保健所での2週間、その間週末は収容センターで
たくさんの残り少ない日々を暮らす子達と過ごした時の気持ちを
彼なりの精一杯の意思表示だったのでしょう。
私どもも20年近く3頭のゴールデンと暮らして参りました。その子たちの
困った行動は成長段階で色々ありましたのでだいたいは慣れています。
マロンとも少しづつ信頼を深めてお互いにとってよい環境を作ろうと、
半年くらいは様子を伺いながらの毎日でした。
では経験豊かでいらっしゃる分マロン君もすんなりとしつけが
入ったんでしょうか?
それがそんなことはありませんでした。
実はマロンにはとっても大きな問題があります。
咬傷犬です。人といわず犬にも威嚇後は本気で咬みます。
特に男の人は苦手です。
主人とお爺ちゃんワンは未だに友好条約締結に至っておりません。
多分この事が原因で前の飼い主さんとお別れしたのではないかと。
マロンは手に対しての反応が普通ではありません。
今では私のストーカーと化した彼ですが、
おいでと手を差し出すとしばらく『その手は何をするんだ?痛い事をしないか?』と考えたあと
カプッと甘噛みでしっぽふりふりです。
そんな彼を見ていると、いたずらをしては叩かれ
その手をかむ事で逃げるという悪循環の繰り返しだったのではと思います。
1才に満たない子がこのようにひどく咬む事を覚えるのは
犬にとっても飼い主にとってもとても不幸な事だと思います。
プードルはとても好奇心が強くそのためとても利口だと聞きます。
だからこそ幸せになるためマロンもいっぱいお勉強をしなくては。
マロンは今パピーの頃に覚えなければいけない事を学習中です。
2年経ってようやく私の事を守ってくれる人だと
認識できたようです。
でも、食べてはいけない物を口にしたときは、
取り上げるのに時間がかかります。
相変わらずうなるマロンとの根比べです。
そうなのですね。ベテランママでもたいへんなことが
よくわかります。まちがったしつけはなかなか抜けるのに
時間を要するのできちんと教えるのが重要ですね。
そうですね。犬は商品やおもちゃとはちがい、自ら知識や経験、心を
持っています。飼い主はリーダーだという認識をもち
しっかりと勉強したうえで適切なしつけを行える方でないと
このような悲劇は繰り返されると思います。
そうですよね。かわいいからと飼ってうまくいかないから
捨てるという募集記事を何度も見ます。
一度飼ったら生涯ともにすごさなければならないという
決まりがあればいいのでしょうね。
思い通りにいかないこともあって初めて大切な思い出の時間に
かわると私は思っています。マロンとの生活は心にしみるほど充実して
最高の毎日ですよ♪
何かと日々お騒がせのマロンですが、大切な我が家の一員です。
主人も先日久しぶりに鼻をがぶりと咬まれて
ちょっとした流血騒ぎでしたが、
マロンとの距離を狭めつつあります。
ええっ?!大丈夫だったのでしょうか?
(笑)大丈夫です♪主人も最近はマロンの父をかなりエンジョイしています。
マロンの方も咬んだ後私の横でじっと主人を目で追い、
ゴメンナサイまでいかずともいけないことだったと感じた風です。
マロンと暮らし始めてまだ2年です。私たちも色々勉強しながら楽しい毎日を送りたいと思います。
マロンママさんありがとうございました!!
里親募集に出される子の中でボランティアさんのところで
一度預かられた子は、きちんとしつけを学んだり
ケアをしてもらったりでおとなしい子が多いのですが
中には人間の身勝手によって傷つき問題行動を起こして
しまう子もいます。
それはこの子のように子犬から飼っても飼い主のほうが
きちんと犬を飼うことについて考えていなければ同じことですね。
わんこは商品ではなく生き物ので思い通りになるという
考えは通用しません。病気でたいへんなことになったり
いろいろあることは当たり前なのです。生きているのですから。
それを踏まえたうえで家族と何度も話し合って
命を譲り受けるという大切な経験と思い出を作り上げていくものだと
いうことをマロンママさんから学びました。
命を育てる重みを常に感じ、広く優しい心でマロンくんを
育てているパパママさんはとても素敵ですね♪
ぜひ心構えを参考にしてみてくださいね